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QuickALLAssay™ ユーロピウムキレート ラベリングキット
本キットをご使用頂くことで、時間分解FRETやTRF-qFM 、時間分解FIA等に使用可能なEuラベルタンパク質を簡単に作製することができます。タンパク質へのカップリングは温和な反応条件でイソチオシアネートを通じたリジン残基への結合により行われます。システイン残基やカルボキシル基に対してカップリングを行う場合は他のリンカーを介して行われます。
このキットをご使用頂くことで、時間分解FRETやTRF-qFM、時間分解FIA等に使用可能なEuラベルタンパク質を簡単に作製することができます。
タンパク質へのカップリングは温和な反応条件でイソチオシアネートを通じたリジン残基への結合により行われます。
システイン残基やカルボキシル基に対してカップリングを行う場合は他のリンカーを介して行われます。
特徴
- 1種類のキットで均一系および固相系の全てのアッセイフォーマットに適用可能です。キット中に必要なものをすべて含みます。
- 生体物質の反応特性に及ぼす影響を最小限に抑制します。
- 高いエネルギー移転効率を実現します。
- 良好な蛍光プロファイル:665nmでほとんどバックグラウンド蛍光が発生しません。
- オプションでユーロピウム以外のランタノイドを選択可能:マルチラベルアッセイも可能です。
- バルクサイズでの供給も可能です。
内容物
- ユーロピウムキレート
- ユーロピウム標準物質
- セパレーションアッセイ用増幅試薬
表1. ユーロピウムキレートラベリングキット一覧
カタログ番号 | 商品名 | 内容量 | 価 格 |
---|---|---|---|
E41000 | QuickAllAssay™ Labeling kit (Euキレート、リジン残基カップリング) | 1mg | お問い合わせください |
E40200 | QuickAllAssay™ Labeling kit (Euキレート、リジン残基カップリング) | 200µg | お問い合わせください |
E40000 | QuickAllAssay™ 評価用キット(Euキレート、リジン残基カップリング) | – | お問い合わせください |
OP-link | カップリングサイト変更オプション 遊離アミノ基、システイン、カルボキシル基 | ||
OP-lantha | ランタノイド種変更オプション | ||
OP-Bulk | バルクサイズ供給 |
補充用試薬
活性化キレート
表2. 活性化キレート一覧
カタログ番号 | 商品名 | 内容量 | 価 格 |
---|---|---|---|
CE1000 | QuickAllAssay™ キレート(活性化済) | 1mg | お問い合わせください |
E40200 | QuickAllAssay™ キレート(活性化済) | 500µg | お問い合わせください |
E40000 | 均一系アッセイ用QuickAllAssay™ キレート(500µgEDTA含有) | – | お問い合わせください |
増幅試薬
表3. 増幅試薬
カタログ番号 | 商品名 | 内容量 | 価 格 |
---|---|---|---|
E51000 | 増幅試薬 | 1L | お問い合わせください |
E50200 | 増幅試薬 | 250mL | お問い合わせください |
E50050 | 増幅試薬 | 50mL | お問い合わせください |
コート済みプレート
お問い合わせ ください。
アッセイ法の例
時間分解FRET
FRETではドナーとアクセプターとなる2種類の分子が必要です。
ドナーとアクセプターが適当な距離以内に位置している場合、適切なエネルギー源によるドナーの励起により、アクセプターへのエネルギー移動が開始されます。
アクセプターは固有の波長の蛍光を発し、その傾向が観測されます。
FRETではユーロピウムキレートに対する適切なアクセプターが必要です。

図1.時間分解FRETの詳解図
TRF-qFM
TRF-qFM ではユーロピウムキレートでラベルされたリガンドのみが必要とされます。
可溶性の消光剤はキレートの蛍光を調整し、遊離のラベル済みリガンドからの蛍光を選択的に消光します。
これにより、遊離のリガンドの存在下でも複合体の形成を検出、モニターすることが可能です。

図2.TRF-qFMの詳解図
時間分解FIA
この方法は酵素ベースのアッセイと比較して、より感度が高く、広いダイナミックレンジを持ち、信頼性が高いという特徴があります。
このため、従来のELISA法における検出信号の質を高めることができます。
このアッセイ法ではリガンドが結合する各種細胞、抗体、タンパクあるいはストレプトアビジンをはじめとするタグを付加した物質をプレートに固定する必要があります。

図3.時間分解FIAの詳解図