Fusion
Antibodiesの保有する技術プラットフォームと社内で培われた経験を利用することで、あらゆる種のどのようなアイソタイプからでも、どのヒトIgGアイソタイプへでも変換することが可能です。
抗体のアイソタイプ変換では定常領域のみが変更され、可変領域はそのまま保たれます。
このため、抗体の特異性は元の抗体と同じに保たれます。
このため、同じ特異性と同等のアフィニティを持ちながら異なるエフェクターと相互作用することが可能になります。
クラス変換を行うことで、応答に関連する免疫細胞や抗体のアビディティ、さらには血中での半減期をコントロールすることが可能になります。
Fusion
Antibodies社では知識と経験に基づき、抗体改変の様々なステージで適切かつ迅速なアドバイスを差し上げることができます。
実施内容
ステージ1:抗体配列の決定(オプション)
お預かりしたハイブリドーマ等の可変領域配列を増幅し、クローン化した後、配列を解析します。
より確実な結果を得るため、少なくとも5個のクローンのコンセンサス配列を含む完全なレポートが作成されます。
決定された配列情報には、CDR領域に関する注釈が付属します。
必要な場合、質量分析でタンパク質レベルでの抗体配列の確認も可能です。
ステージ2:クラス変換とベクター構築
ステージ1で確定した配列またはお預かりした配列情報をもとにご指定のクラスの抗体に変換し、発現系に合わせてコドン最適化を行います。合成cDNAを最適化されたベクターに組み込み、お届けします。
ステージ3:抗体少量生産(オプション)
上記で構築したベクターを用いた少量の発現(100µg程度)、精製後、解析が実施されます。標準ではSDS-PAGE、BCA分析および抗原が入手可能な場合はELISAで評価されます。
その他の手法による分析も可能です。
ステージ4:大スケール発現(オプション)
構築した発現ベクターを用いて大スケールの発現(10-20m程度)、プロテインAによる精製後、解析が実施されます。標準ではSDS-PAGE、BCA分析および抗原が入手可能な場合はELISAで評価されます。
ステージ5:安定発現株構築(オプション)
選択された抗体を産生する安定発現株は、確立されたDHFR増幅システムを利用して樹立されます。