InSphero社 技術情報

2次元培養と3次元培養の比較

3次元培養は2次元培養と比較して、立体構造を持ったより複雑な系を構築することが可能であり、より生体内に類似した環境を構築することが可能であると言われています。

GravityPLUS™プラットフォームについて

2009年にInSphero社にて開発されたGravityPLUS™ プラットフォームを使用することで、ハンギングドロップ法の原理を利用した、簡便かつ自動化可能な3次元化マイクロティッシュ作製が可能となりました。

GravityPLUS™プラットフォームの利点

1. 生体内環境類似性:作製したスフェロイドは生体器官と類似した機能や構造を持ち、in vivo での結果と類似の薬剤等への反応や毒性の発現を示します。

2. 長期培養可能性:2次元培養と比較し、長期にわたる培養が可能であり、CYP活性を含めた機能性も長期にわたり維持されます。

3. 広い適用範囲:様々なプライマリ細胞からマイクロティッシュを作製することが可能です。また、3 種類までの共培養マイクロティッシュの作製も可能であり、単一細胞種から形成されるマイクロティッシュと比較してより生体内の環境を忠実に模倣することが可能です。

4. 均一性:SureDrop™技術により、マイクロティッシュのサイズのばらつきを5 ~ 7% 以下に抑えることが可能です。また、細胞数を変化させることで容易にサイズを制御可能です。

5. 簡便性と再現性:取扱いが容易であり、異なる取扱い者や装置を使用し再現性良くマイクロティッシュを作製可能です。作製されたマイクロティッシュを用いたアッセイの結果の再現性にも優れています。

6. 自動化適用性:自動化に適した形式で設計されているため、作製から測定まで自動化可能です。

7. 多様な測定系:GravityTRAP™ プレートを用いることで、既存の機器や試薬をそのまま使用し、多様な測定系を利用することが可能です。また、マイクロティッシュでの使用に際し若干のプロトコルの変更が必要な試薬に関しては、InSphero 社および同社コラボレーターにより随時最適プロトコルが確立されております。


3D Select™ について

GravityPLUS™を使用したスフェロイド作製は簡便でかつ再現性の高い方法ですが、この方法を使用するだけでは一貫した結果を得ることはできません。

プラットフォームの他にも材料となる細胞の選別や最適化されたプロトコル、最適化された培地など、追加で必要となる様々な要素があります。

一貫した高品質な3D スフェロイド(マイクロティッシュ)の提供のために、InSphero社では原料となる細胞の融解、選別、前培養や共培養時の細胞組成調製、マイクロティッシュ作製、作製後のマイクロティッシュの品質管理や輸送など、様々な段階で独自の技術を保有しております。