カスタムマイクロティッシュ

ご希望の細胞を生体器官類似のモデルに

近年、2次元培養より高い生体機能を保持する生体器官類似3次元細胞モデルの採用が増えています。従来からの2次元培養細胞を用いた化合物の毒性や薬効の評価、疾病のメカニズム解明や生体機能の解析等では、様々な目的に対応して何千もの細胞が使用されています。

しかしながら、これらの細胞を生体器官類似の3次元化を行うためには優れた3次元化技術と経験を必要とすることが多く、一般的な研究室では試行錯誤のための時間や労力を必要とすることがあります。

この問題を解決するため、InSphero社では6~8週間でお客様ご希望の細胞を3次元化してお届けするカスタムサービスを提供しております。ご要望に応じて特性解析を行ったり、スクリーニングへの適用性を試験することも可能です。カスタムプロジェクトでは標準化された機器にそのままお使い頂ける96穴フォーマットでお届けします。

3D InSight™ カスタムマイクロティッシュの特徴

✔ 生体器官類似の形態と機能を保持したマイクロティッシュ

✔ ご要望に応じたカスタムでの作製

✔ 短期間でモデルを開発

✔ 経済的かつ使いやすい96穴ウェルフォーマットでお届け

マイクロティッシュのデザイン

InSphero社ではお客様のご要望に合わせたマイクロティッシュを開発します。

▶ 単一細胞または3種類までの細胞の共培養

▶ 異種細胞混在タイプの共培養や2種類の細胞をコア+外周部に再構成したタイプの共培養等、様々な形態の共培養

▶ 細胞株およびプライマリ細胞由来

▶ 各種免疫染色やマイクロティッシュの特性解析(成長曲線の作成や形態データを含む)、レファレンス化合物を使用した試験等、ご要望に応じて各種試験も実施可能


図.1 各種マイクロティッシュ


すぐに使えるマイクロティッシュ

お届け後すぐにお使い頂ける様に3D InSight™ヒト膵島マイクロティッシュは、96穴のGravityTRAP™プレートフォーマットでご提供いたします。

このプレートは細胞の壁面への接着や膵島細胞の増殖を伴わずに長期培養を可能にする非接着性コーティングがされており、培地交換や化合物の繰り返し投与を容易に行うことができます。

自動のプレートリーダー用いることで、マイクロティッシュの位置を測定部に自動で合わせ、標準的な発光もしくは蛍光エンドポイントアッセイ(例えばPromega社のATP、LDH、GSHおよびアポトーシスアッセイ等)によって測定することができます。

カスタムマイクロティッシュ作製プロセス

モジュール1:フィージビリティ試験

異なる組成の培地を用い、細胞の3次元化の可否を観察します。初期条件として、ウェルには1,000細胞を播種し、顕微鏡を用いて7日間観察を行います。

初期条件で3次元化出来ない場合、播種数の変更や共培養への変更(単一細胞でテストした場合)や細胞構成比の変更等、条件を変更して再検討を行います。

図.2 フィージビリティ試験

モジュール2:特性解析

3次元化に成功した場合、10日間そのマイクロティッシュの成長を観測します。また、播種から6日後のマイクロティッシュを処理してH & E染色により観察し、形態を確認します。

ご要望に応じてそのほかの解析も行います。

図.3 特性解析

モジュール3:参照化合物によるテストスクリーニング

前プロセスで正しく3次元化されていると認められたマイクロティッシュに対して、4種類の参照化合物を使用して薬剤感受性を確認します。

3~4日程度経過したマイクロティッシュを参照化合物に暴露し、3日後にATP量を測定します。これにより感受性に問題がないかを確認します。

図.4 参照化合物によるテストスクリーニング

各モジュールはパッケージとしてご注文頂くことも可能ですが、マイクロティッシュ作製のみでご注文頂くことも可能です。

モジュール1完了後は96穴ウェルGravityTRAP™プレート2枚分のマイクロティッシュをお届けします。

プレート単位で追加の作製も可能です。

希望の細胞は凍結保存状態またはフラスコ培養の状態でお預かりします。お預かり前にMTAを締結することも可能です。

3D InSight™ カスタムマイクロティッシュ一覧

表.1 カスタムマイクロティッシュ製品一覧