3D InSight™ 膵島マイクロティッシュ

ヒトのプライマリ膵島細胞は糖尿病や代謝疾患のin vitroでの研究にとって極めて重要です。膵島細胞プールの純度および生細胞率は、細胞プールごとに異なるドナーの背景要因や、死因およびその他の要因によって大きく変動します。

外分泌細胞の混入、サイズの不均一性および部分的な細胞死は、新鮮な分離膵島細胞を用いた実験から得られるデータの正確性・再現性に悪影響を及ぼす主たる要因です。

InSphero社が特許を取得したマイクロティッシュ作製技術を利用し、純度、生細胞率およびサイズの不均一性を改善した膵島細胞を、96穴GravityTRAP™ プレートフォーマットで提供致します。

本技術を用いることで、従来はマニュアルで行われていた外分泌組織との分離や、均一サイズの膵島細胞スフェロイドの選別を行う必要がなくなり、自動化装置で使用可能かつすぐにアッセイを行うことが可能な製品としてお届けすることでお客様の試験のスループットが改善されます。

3D InSight™ 膵島マイクロティッシュの特徴

✔ 高い生細胞率とグルコース刺激によるインスリン分泌が4 週間以上持続するため、長期間の研究が可能

✔ マニュアルによるサイズ選別が不要な均一サイズの膵島マイクロティッシュ

✔ 各マイクロティッシュ間の性能のばらつきを低減する均質なα、β、δ細胞比

✔ 非接着性の96 穴GravityTRAP™ プレートフォーマットで2 ~ 4 週間以内にお届け


均一なマイクロティッシュ

3D InSight™ ヒト膵島マイクロティッシュは、厳選された供給元から提供されたドナー細胞のみによって作製されています。

InSphero社の分離、播種プロセスにより、外分泌細胞の混入を防止し、細胞構成を均一化するとともに、直径のバラツキを10% 以下とほぼ均一なサイズのマイクロティッシュを作製することに成功しています。

サイズに依存する低酸素状態に伴う二次的な影響を防ぐため、標準のサイズは1IEQ 以下です。均質な膵島マイクロティッシュは、安定な実験データを得るために必要な実験数を減らすうえで重要です。


図.1 サイズ比較。3D InSight™ ヒト膵島マイクロティッシュ(上図)は組織から分離した膵島(下図)と比較して均一なサイズと均質な細胞構成を実現しています。3D InSight™ ヒト膵島マイクロティッシュおよび膵島分画の免疫染色の結果は、様々な構成細胞中でのインスリン(緑、β細胞)、グルカゴン(赤、α細胞)およびソマトスタチン(青、δ細胞)の発現を示しています。粗画分でしばしば観測されるように、黄線で囲まれた部分は、染色されていない外分泌組織の混入を示し、赤線で囲まれた部分は過剰量の単一細胞種(α細胞)が集合している様子を示しています。


すぐに使えるマイクロティッシュ

お届け後すぐにお使い頂ける様に3D InSight™ ヒト膵島マイクロティッシュは、96穴のGravityTRAP™ プレートフォーマットでご提供いたします。

このプレートは細胞の壁面への接着や膵島細胞の増殖を伴わずに長期培養を可能にする非接着性コーティングがされており、培地交換や化合物の繰り返し投与を容易に行うことができます。

自動のプレートリーダー用いることで、マイクロティッシュの位置を測定部に自動で合わせ、標準的な発光もしくは蛍光エンドポイントアッセイ(例えばPromega社のATP、LDH、GSHおよびアポトーシスアッセイ等)によって測定することができます。


長時間持続する生細胞率と機能性

3D InSight™ ヒト膵島マイクロティッシュは、正常な細胞の形態と代謝活性を維持したまま、少なくとも4週間以上生細胞率を維持することが、Promega社のCellTiter-Glo®を用いた細胞内ATP濃度の測定結果により示されております。

この間、インスリンの分泌能は安定していることが、培養開始7日目および28日目における単一マイクロティッシュのグルコース応答性インスリン分泌反応(GSIS)の測定結果により示されております。

図.2 インスリンの分泌性の確認

3D InSight™ 膵島マイクロティッシュの用途

▶ インスリン分泌促進剤の研究

▶ 代謝研究

▶ 急性および慢性毒性試験

▶ ハイコンテンツスクリーニング

3D InSight™ がん細胞株マイクロティッシュ製品

ヒト膵島マイクロティッシュ

表.1 ヒト膵島マイクロティッシュ製品一覧

ラット膵島マイクロティッシュ

表.2 ラット膵島マイクロティッシュ製品一覧

膵島マイクロティッシュ用維持培地

表.3 膵島マイクロティッシュ用維持培地一覧

* 上記培地はマイクロティッシュと同時にのみご購入頂けます。