3D InSight™ ミトコンドリア毒性評価試験

3D InSight™ミトコンドリア毒性評価試験は、InSphero社で開発された3D InSight™肝細胞マイクロティッシュモデルとAgilent XFe96アナライザーを用いた最新のラベルフリーミトコンドリア機能解析法を組み合わせた、堅牢かつ予測性に優れた2ステップから成るアッセイです。

3D InSight™肝細胞マイクロティッシュは長期間にわたりバイアビリティおよび機能性を保つため、長期間にわたり様々な暴露時間(2~14日間)で繰り返し薬剤を投与することが可能です。

このアッセイでは薬剤処理後に一部のスフェロイドをAgilent XFe96プラットフォームへ移動させてOCR解析を実施し、残りのスフェロイドを用いて細胞のバイアビリティを測定(Promega社CellTiter-Glo® を使用したATP量の測定)することで、解析ステップを並行して実施することが可能です。

このアッセイでは2次元培養を利用した場合と比較して4倍大きなヒト肝細胞のSRC(Spare Respiratory Capacity)を利用することが可能です。

酸素消費量の最大値とベースラインの差で定義されるSRC値の低下は初期段階のミトコンドリア機能不全に関連するパラメータです。

図.1 ミトコンドリア毒性試験の2段階ワークフロー(左)と、3次元マイクロティッシュのより生体に近い挙動(右)

ミトコンドリア毒性試験の結果に基づく化合物クラス分け

細胞のバイアビリティ(ATP)およびSRCの用量依存的な変化を組み合わせ、ミトコンドリア毒性が1次的な化合物の毒性によるものか、2次的な効果によるものかを評価した結果(図.2)。

SRCに関するIC50とATPに関するIC50の比による化合物の分類は潜在的な肝毒性とミトコンドリア毒性による分類を表します。

図.2 化合物分類のスキーム(左)と、分類の結果(右)

試験の概要

標準的な実施内容は以下の通りです。

モデル:OCR解析用に評価済みの3D InSight™ヒト肝細胞マイクロティッシュ(MT-02-302-11)

▶ 標準セットアップ:

-フェーズ1:バイアビリティ測定のための用量決定試験(2日間)

-フェーズ2:OCR分析および細胞バイアビリティ測定(2日間)

投与回数:2回(day0およびday1)

▶ 化合物濃度

-フェーズ1:7濃度

-フェーズ2:7濃度

▶ 陽性対照:Amiodarone(complex 1 + II inhibitor)

▶ エンドポイント:

-フェーズ1:細胞内ATP濃度(用量依存)

▶ データ解析:

-フェーズ1および2における用量依存的なバイアビリティ(IC50 ATP)

-用量依存的SRC(IC50 SRC)

-バイアビリティおよびSRCの用量依存性に基づく化合物によるミトコンドリア負荷の解析

▶ カスタマイズ:フェーズ2における薬剤暴露時間を14日間以内で変更可能です。

▶ 納品物:報告書。生データもご要望に応じて提供可能です。

3D InSight™ 肝毒性試験サービスリスト

表.1 肝毒性試験サービスリスト

*上記以外の化合物数や使用モデル数を設定した試験も実施可能です。また、ボリュームディスカウントも御座います。