アレルゲン配列の同定

アレルゲンタンパク質エピトープマイクロアレイによるIgE反応検出

アレルギー反応の有無の確認やアレルゲンの同定のためにはIgEの検出やIgEとアレルゲンの反応を測定することが必要となりますが、IgEのタイターはIgGと比較すると100,000倍程度低く、検出には高感度の手法が必要とされます。
カシューナッツ由来のアレルゲンAna o 3をモデル抗原として利用し、この抗原配列をもとに作製されたPEPperCHIP™カスタムマイクロアレイを使用したIgEエピトープマッピングが実施されました。
この16 kDaのタンパク質はSDS-PAGEでは6, 8および10 kDaのバンドを示します。カシューナッツに対してアレルギーを持つ患者由来の血清と健常人由来の血清を用い、15アミノ酸残基から構成されるアレルゲン由来エピトープ(1アミノ酸残基オフセット) とインキュベートしました。
陰性コントロール血清ではIgEによるシグナルは検出されませんでしたが、患者由来の血清では明確なシグナルが検出されました。



カシューナッツタンパク質Ana o 3配列由来のオーバーラッピングペプチドを配置したPEPperCHIP™ペプチドマイクロアレイ。マイクロアレイはヒト血清(1:2)とインキュベートし、次いでラベル済抗ヒトIgEおよび抗HAペプチド抗体で染色します。HAペプチドはアレイ領域のフレームを形成しています。


エピトープマッピングの結果、異なる2 セットのペプチドが同定されました。強いシグナルはC 末端側にRまたはQ-X-C(X は不特定)の配列を持つグループ(QRQFEEQQRFRNC、RYNQRQESLREC、CQELQEVDRRC、RELYETAS-ELPRICおよびELPRICSISPSQGC) が示し、弱いシグナルはC末端のR、QまたはK-Q-Eモチーフを持つグループ(EQQRFRNCQRYVKQE、QEVQRGGRYNQRQE およびCQNLEQMVRQLQQQE) が示しました。この結果は、PEPperCHIP™技術がアレルゲン特異的抗体の検出による診断薬開発等に活用可能であることを示しています。