概要
CopyCount™ を用いることで、qPCR実験の結果からコピー数を決定することができます。
このソフトはcPCR法の原理を応用し、絶対定量を可能にしています。
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CopyCount™ は繰り返し実験の実施や標準曲線の導出の必要を無くすことで時間とコストを節約することに貢献し、実験の準備にではなく価値ある実験自体に集中することができます。
CopyCount™ を用いて得られる結果はシンプルです。CopyCount™ から開始時点のDNA分子数が導出されます。複雑なCt値の解釈のような数学的な訓練は不要です。
CopyCount™ は高価なデジタルPCR機器を新たにご購入頂く必要はなく、現在お使いのqPCR機器で得られたデータを解析できます。
絶対定量における問題点
PCRによる絶対的な定量には標準サンプルの準備や検量線の作成等手間のかかる作業が必要であり、この作業のために試薬、プレートおよび作業時間が余分に必要となります。これに加えて従来からのqPCRではサイクル閾値CtまたはCqを決定しますが、この値はアッセイ間、使用機器間およびプレート間で異なり、Ct値単独での解釈は困難です。
qPCR CopyCountを用いた絶対定量
DNA Software社は PCR実験の解析に革新を起こすソフトウェアを開発しました。qPCR CopyCount™はqPCRの反応曲線から直接開始時点でのDNAコピー数を決定します。DNAコピー数は様々な研究において結果を左右する重要な量であり、qPCR CopyCount™ を用いて得られた結果は非常に高い相対および絶対精度を誇ります。
デジタルPCRの代替としての qPCR CopyCount™ の価値
このソフトウェアを用いたDNAコピー数の定量結果はCt値を用いる方法より通常3~4倍の精度を誇ります。これは通常の実験で誤差の原因となる、標準試料の定量実験と検量線の作成を省略しているためです。
このソフトウェアを用いることで既存のqPCR機器を買い替えることなく作業が効率化でき、デジタルPCRのコスト効率の高い代替品の役割を果たします。
既存のqPCR機器のまま絶対定量が可能
qPCR CopyCount™は既存の機器とプロトコルをそのまま利用することが可能であり、その上デジタルPCRより高いスループットを実現し、かつ誤差を5%以内に抑えた絶対定量が可能です。高価な最新機器を導入しなくてもqPCR CopyCount™ を利用することで全てのqPCR実験結果から絶対定量を行うことが可能です。
ウェル当たりのコスト低減
qPCR CopyCount™ は定量用の標準試料の調製が不要であり、より多くのウェルをサンプル自体の解析に利用できます。
qPCRデータから決定されるDNAコピー数
qPCRを用いた定量によって算出されたDNAコピー数の誤差は5%以内です。