ポリマーのキャリアとしての特徴

Iris Biotech社よりご提供可能なそれぞれのポリマーがどのような分子量分散、特性を有し、どのような分野に対して応用可能かをまとめたページです。



それぞれのポリマーのキャリアとしての特徴

Iris Biotech社でご提供可能なそれぞれのポリマーがどのような分子量分散、特性を有し、どのような分野に対して応用可能かをまとめております。


表1. PAR、PGA、PORの特徴
ポリマー PAR PGA POR PSR
モノマー アルギニン グルタミン酸 オルニチン サルコシン
分子量分散 D = 1.1 – 1.2 D = 1.1 – 1.2 D = 1.1 – 1.2 D = 1.1 – 1.2
分子量 1 kDa から 100 kDa 1 kDa から 100 kDa 1 kDa から 100 kDa 1 kDa から 100 kDa
特性 生体適合性
生分解性
生体適合性
生分解性
生体適合性
生分解性
生体適合性
生体に近い条件で分解性あり
応用 バイオ医薬
特に低分子に有効
複数担持で免疫原性への応用
バイオ医薬
特に低分子に有効
複数担持で免疫原性への応用
多剤併用治療への応用は臨床試験フェーズ3 の段階に
バイオ医薬
特に低分子に有効
複数担持で免疫原性への応用
バイオ医薬
特に低分子に有効
ラクトソーム、ペプトソーム、マイクロカプセル、ナノキャリア、イメージング、汚染防止、表面修飾、がん治療での応用例の報告あり
結合様式 化学的に結合
末端および側鎖
化学的に結合
末端および側鎖
化学的に結合
末端および側鎖
化学的に結合
末端
結合可能な末端数 3 以上 3 以上 3 以上 最大2
可能な官能基 様々な官能基が付加されたものが市販されています。市販されていない官能基についても合成可能です。 様々な官能基が付加されたものが市販されています。市販されていない官能基についても合成可能です。 様々な官能基が付加されたものが市販されています。市販されていない官能基についても合成可能です。 様々な官能基が付加されたものが市販されています。市販されていない官能基についても合成可能です。

表2. PSR、PEG、Pentrimer、PASの特徴
ポリマー PEG Pentrimeters PAS
モノマー エチレングリコール 通常2,3 のエチレンオキサイドのユニット プロリン、アラニン
分子量分散 36 量体まで:単分散
それ以上:1.05-1.2
単分散 単分散
分子量 100 Da から 20 kDa 100 Da から4 kDa 幅広い分子量が指定可能
特性 20kDa まで:抗原性および免疫原性はなし
蓄積による毒性は60kDa 以上のもので確認される
過剰な摂取によりライソゾーム病を引き起こす危険性
モノマーによる 生体適合性
生分解性
応用 低分子量PEG が改善するのは溶解性のみ
PEG 自体は治療に影響なし
高分子量PEG は様々な領域で応用例あり
複数の低分子の担持が可能多剤併用治療に最適な分子 PAS を付加した配列を生産可能な
発現システムを利用するバイオ医薬品
に対し特に力を発揮します
結合様式 化学的に結合
末端
化学的に結合 遺伝子組み換え技術
および化学的に結合
結合可能な末端数 最大2 第一世代:最大5
3 種類の異なる結合を世代ごとに設計可能
第二世代以上:様々な設計が可能
1
可能な官能基 様々な官能基が付加されたものが市販されています。市販されていない官能基についても合成可能です。 様々な官能基が付加されたものが市販されています。市販されていない官能基についても合成可能です。 アミノ基、カルボキシ基のみ