アデノウイルスを用いた遺伝子導入には以下のような利点があります。
- 幅広い細胞種に利用可能
- 発現効率が高い
- MOIを変えることで発現量を調節可能
- 非分裂細胞にも導入可能
- ゲノムに組み込まれないため、組み込みによる予期しない影響がない
- 一過性発現
- 世界中で利用された実績が豊富でデータが蓄積されている
当社では、SIRION BIOTECH社の日本におけるパートナーとして、ノックダウンおよび過剰発現のためのアデノウイルスの作製を受託しております。
SIRION BIOTECH社独自の技術を利用し、短期間で高効率のノックダウンまたは高発現を実現するベクターを作製することが可能です。
他にもレンチウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクターを作製可能であり、ご利用用途に合ったウイルスベクターをご提案させていただきます。
過剰発現用アデノウイルスベクター作製
in vitro過剰発現用アデノウイルスベクター作製
- 対象遺伝子のアクセッション番号をご指定頂くだけで精製済みカスタムアデノウイルスを作製します。
- 用途に合わせたプロモータやその他のエレメントの選択も可能です。
- 複数遺伝子のタンデムな結合も可能です
- 力価および、総量を保証致します
- 機能性の確認後お届けします
- ウイルスの力価は5×10^9 IU/mL(標準)以上で、用途に応じてご選択頂けます
- スケールは1×10^9 IU(標準)以上でご選択頂けます
高力価過剰発現用アデノウイルスベクター作製
- 対象遺伝子のアクセッション番号をご指定頂くだけで精製済み高力価カスタムアデノウイルスを作製します。
- 力価および、総量を保証致します
- 機能性の確認後お届けします
- ウイルスの力価は5×10^10 IU/mL以上で、用途に応じてご選択頂けます
- スケールは1×10^10 TU)以上でご選択頂けます
誘導発現用アデノウイルスベクター作製
- Dox添加時に発現を誘導するOnモードと添加時に発現を抑制するOffモードからご選択頂けます。
- 非誘導時に発現をほぼ完全に抑えられる最新のOnモードの第3世代TETシステムを利用した誘導発現が可能です。
- 対象遺伝子のアクセッション番号をご指定頂くだけで精製済みカスタムアデノウイルスを作製します。
- 力価および、総量を保証致します
- 機能性の確認後お届けします
- ウイルスの力価は5×10^9 IU/mL(標準)以上で、用途に応じてご選択頂けます
- スケールは1×10^9 IU(標準)以上でご選択頂けます
ノックダウン用アデノウイルスベクター作製
in vitroノックダウン用アデノウイルスベクター作製
- ターゲット遺伝子のアクセッション番号をご指定頂くだけで精製済みカスタムノックダウンアデノウイルスを作製します。
- shRNAデザインから承る以外にも、ご指定のshRN配列を組み込んだレンチウイルスの作製も可能です。
- 用途に合わせたプロモータやその他のエレメントの選択も可能です。
- shRNAデザインから承った場合、mRNAレベルで80%以上のノックダウン効率を保証します。
- shRNAおよび他の遺伝子のタンデムな結合も可能です
- 力価および、総量を保証致します
- ノックダウン効率の確認後お届けします
- ウイルスの力価は5×10^9 IU/mL(標準)以上で、用途に応じてご選択頂けます
- スケールは1×10^9 IU(標準)以上でご選択頂けます
高力価ノックダウン用アデノウイルスベクター作製
- ターゲット遺伝子のアクセッション番号をご指定頂くだけで精製済みカスタムノックダウンアデノウイルスを作製します。
- shRNAデザインから承る以外にも、ご指定のshRN配列を組み込んだアデノウイルスの作製も可能です。
- 用途に合わせたプロモータやその他のエレメントの選択も可能です。
- shRNAデザインから承った場合、mRNAレベルで80%以上のノックダウン効率を保証します。
- shRNAおよび他の遺伝子のタンデムな結合も可能です
- 力価および、総量を保証致します
- ノックダウン効率の確認後お届けします
- ウイルスの力価は5×10^10 IU/mL以上で、用途に応じてご選択頂けます
- スケールは1×10^10 TU以上でご選択頂けます
誘導ノックダウン用アデノウイルスベクター作製
- Dox添加時にノックダウンを誘導するOnモードと添加時にノックダウンを抑制するOffモードからご選択頂けます。
- 非誘導時にノックダウンをほぼ完全に抑えられる最新のOnモードの第3世代TETシステムを利用した誘導ノックダウンが可能です。
- ターゲット遺伝子のアクセッション番号をご指定頂くだけで精製済みカスタムノックダウンアデノウイルスを作製します。
- shRNAデザインから承る以外にも、ご指定のshRN配列を組み込んだレンチウイルスの作製も可能です。
- shRNAデザインから承った場合、mRNAレベルで80%以上のノックダウン効率を保証します。
- 力価および、総量を保証致します
- 機能性の確認後お届けします
- ウイルスの力価は5×10^9 IU/mL(標準)以上で、用途に応じてご選択頂けます
- スケールは1×10^9 IU(標準)以上でご選択頂けます
新規アデノウィルスセロタイプAd19a
アデノウィルスセロタイプAd19a
SIRION社では独自のプラットフォームを利用し、新規アデノウイルスセロタイプAd19aの生産に成功しました。同社により、高力価での生産のために改変・最適化されています。
- ヒト細胞特異的に感染
- DCの等のAd5ではトランスダクションが困難な細胞でも利用可能
- E1/E3を欠損しており、複製不能で安全性に優れる
- 4kbpまでの遺伝子を導入可能
AdenoBOOST™
アデノウイルストランスダクション増強試薬
SIRION社で開発されたアデノウイルストランスダクション増強試薬AdenoBOOST™は他の増強試薬と比較し、以下のような特徴をもっています。
- CAR非依存性のメカニズム:CAR(Coxsackie Adenovirus Receptor)の発現がないまたは低い細胞に関しても利用可能です。
- 高い感染効率:感染効率の低い細胞でも20~50倍の導入遺伝子発現量の増加を示します
- 低い毒性:ペプチドベースであり毒性がほとんどありません
- 幅広い細胞での効果:ほとんどの細胞種で優れた効果を発揮します。
アデノウイルス生産技術
アデノウイルスパッケージング細胞
SIRION社で開発されたパッケージング細胞ProVector™細胞はアデノウィルスベクターの増幅・パッケージング過程での導入遺伝子の発現を抑制します。これによって導入遺伝子の発現によって引き起こされる細胞の生育や機能への悪影響を抑えることが可能になります。
- パッケージング時における導入遺伝子の発現を抑制することにより、細胞への悪影響を軽減
- ベクターの増幅は抑制されないため、スケールアップが可能
- 通常の細胞への感染後における導入遺伝子の発現は影響されない
新規アデノウィルスセロタイプ開発プラットフォーム
SIRION 社ではBAC(Bacterial Attificial Chromosome)技術を利用し、新規セロタイプのリコンビナントアデノウイルスを短期間で生産するためのプラットフォームを確立しております
- 速さ:SIRION 社独自のBACテクノロジーの採用により、クローニングからウイルスの生産まで3週間程度で完了することが可能です。
- 安定性:アデノウイルスゲノムは安定であり、100世代以上にわたって保持されます。
- 確実性:得られるクローンのほとんど(95% 以上)はポジティブなクローンです。
- 柔軟性:本プラットフォームを用いることにより、耐性遺伝子の導入やターゲット遺伝子の導入等、様々な改変を短期間で行うことが可能です。