高塩濃度耐性ヌクレアーゼ

ArcticZymes社は高品質(バイオプロセスグレード)高塩濃度耐性ヌクレアーゼを提供しております。この製品を用いることで、プロセス中で混入・残存しているヌクレアーゼを効率的に除去することが可能です。この非特異的なリコンビナントヌクレアーゼは高塩濃度で最適な活性を示し、様々なワークフローにおいて作業の効率性と生成物の収量の向上に貢献します。



高塩濃度耐性ヌクレアーゼ (バイオプロセスグレード)

ArcticZymes社は高品質(バイオプロセスグレード)高塩濃度耐性ヌクレアーゼを提供しております。

この製品を用いることで、プロセス中で混入・残存しているヌクレアーゼを効率的に除去することが可能です。

この非特異的なリコンビナントヌクレアーゼは高塩濃度で最適な活性を示し、様々なワークフローにおいて作業の効率性と生成物の収量の向上に貢献します。

特徴

  • 高塩濃度(NaClおよびKCl)で高い活性
  • 幅広い塩濃度(NaClおよびKCl)で活性を保持
  • 高い純度(98%以上)で工業用途に最適
  • プロテアーゼは検出限界以下
  • 低温でも活性

高塩濃度耐性によるワークフローと収量の向上

高品質な高塩濃度耐性ヌクレアーゼ(SAN)は新しく開発された、高塩濃度条件でも反応活性を保持するエンドヌクレアーゼです。

この酵素は0.5 M NaCl存在下が最適な反応条件であり、製造過程で混入および残存する核酸の除去に最適です。

塩は様々な物質の精製過程で使用される重要な要素です。塩の存在により、アグリゲーションが最小化され、精製対象の溶解度が増加し、収率が向上します。高塩濃度はまた、混入しているDNAを結合しているタンパク質から遊離させ、酵素による分解を可能にします。

高品質SANを用いる理由

核酸の除去は治療用のタンパク質、ウイルス等の生産や処理に重要なプロセスです。

高品質SANの持つ利点は、様々な溶媒中および反応条件下での酵素処理に有用です。

高塩濃度での高い活性

競合製品と比較したエンドヌクレアーゼ活性は塩の非存在下でも同等以上であり、塩濃度が高くなるに従い競合製品の活性は下落し、高品質SANの活性は上昇する結果、高塩濃度では温度に関係なく競合製品よりはるかに高い活性を示します。

また、高塩濃度では低温(6℃)でも、競合製品の最大活性に近い活性を示します。

幅広い塩濃度での高い活性

高品質SANは0,5 M NaCl存在下が至適条件ですが、広い範囲のNaClおよびKCl濃度で使用可能です。

高品質SANの検出

高品質SANの品質管理基準

ArcticZymes社は製品の品質、一貫性および信頼性の維持・向上に精力を注いでおります。全ての製品はノルウェーにある自社のISO 13485:2003認証工場またはISO 9001:2015認証パートナー工場で生産されています。

同社は高品質SANを製造する唯一の企業であり、高品質かつバッチ間の差異が少ない製品を供給しております。高品質SAN製品は、品質情報を含む製品に関する情報を網羅した書類とともにお届けします。

  • 純度:98%以上(SDS-PAGE)
  • プロテアーゼ活性:検出限界以下
  • Ph. Eurに準拠したエンドトキシン、好気性細菌、酵母およびかびの計数

仕様

由来 Pichia pastorisを用いたリコンビナントタンパク質
活性 175,000 ユニット/mg以上
分子量 糖鎖修飾あり。糖鎖修飾を除いた分子量は26 kDa
ユニットの定義

1ユニットは以下の組成のバッファー中、50 μg/mLのウシ甲状腺DNAによる260 nmの吸光が37℃で30分間に1A増加することによって定義される。
バッファー組成:25 mM Tris-HCl
pH 8.5 (25℃、5 mM MgCl2、500 mM NaCl)

特異性 非特異的エンドヌクレアーゼであり、1本鎖および2本鎖のDNAおよびRNAを分解
DNAとRNAの分解比は10:1
反応生成物 完全に分解が進んだ場合、大部分が5塩基から構成されるオリゴヌクレオチド
反応条件
  • pH範囲: 7.0~9.5、至適pHは9
  • Mg2+(>1 mM)が必要。至適Mg2+濃度は20 mM
  • NaCl濃度範囲: 50 mM~1 M、至適濃度は0.5 M
  • 温度範囲: 0~40℃、至適温度は35℃
バッファー添加物への耐性
  • 還元剤(例: DTT TCEP): 不活性化の可能性あり
  • 尿素: 非推奨
  • SDS: 非推奨
  • Triton X-100: 活性低下なし(15%まで検証済み)
  • グリセロール: 35%グリセロール存在下で20%の相対活性
  • イミダゾール: 350 mMイミダゾール存在下で20%の相対活性

利用例

AAV生産への利用

高品質SANの利用例の1つとして、AAVの精製過程における混入DNAの除去が挙げられます。

図では高品質SANと競合製品を使用した、エンドヌクレアーゼ処理後のゲノムDNAへの影響を比較しています。

サンプルは最適バッファー中でのエンドヌクレアーゼ処理(37℃で1時間)前後に取得されたものが比較されています。5種類の異なる量(6k,5k,4k,3k,2kユニット)の酵素が1億5,000万細胞のHEK293細胞に対して使用されました。

ゲノムはQuanti-iT dsDNA高感度アッセイキット(Invitrogen)を使用して定量され、酵素処理前のサンプルに対する相対値として表示されています。

AAV製造施設での使用例では、高塩濃度下での高活性により、下流工程が効率化され、ベクターの収率や活性を損なうことなく精製に必要な時間が短縮されました。

また、この効果はセロタイプに依存しません。

製品情報


表1. 高塩濃度耐性ヌクレアーゼ製品一覧
製品名 カタログ番号 濃度 容量 ユニット
高品質SAN 25k 70920-202 25~30 U/μL 1mL 25 kU
高品質SAN 500k 70920-150 250 U/μL以上 500 kU
高品質SAN 5M 70920-160 250 U/μL 5 MU
高品質SANカスタム 70920-100 応相談 応相談 応相談
高品質SAN用ELISAキット 70930-001 96ウェルプレート

OEM製造も承ります。