ProImmune 免疫原性評価サービス
生物学的製剤の開発においては、抗薬剤抗体による薬剤活性の低下や中和により、しばしば開発途中で中止になり、それまでの投資が無駄になることがあります。
ProImmune社の免疫原性試験プラットフォームを活用することにより、研究開発の早い段階で対象となる薬剤のリスクを評価することができ、開発段階でのリスクマネジメントや複数の候補薬剤の比較による開発候補品の選定、さらには潜在的エピトープの同定とその改変による候補薬剤の最適化を迅速かつ安価に実施することが可能です。
ProImmune社の免疫原性試験プラットフォームには、以下の3種類のアッセイ法が含まれます。
ProPresent™ 抗原提示アッセイ
ProPresent™
抗原提示アッセイは免疫システムによってT細胞に認識されうる形に処理されるタンパク質の部分配列を同定するための新しい方法です。
このアッセイでは樹状(DC)細胞上のHLA分子によりT細胞に提示される抗原を同定することが可能であり、抗原のプロセシングと提示を最も直接的に観測できる方法です。
このサービスは新規化合物の引き起こす免疫応答の詳細な情報が必要とされる薬剤やワクチンの開発を促進します。
ProPresent™ の特徴
- 提示されるペプチドを直接同定することが可能
- 薬剤、ワクチンその他の化合物のどの部分が免疫系により認識されるかを決定可能
- タンパク質間、タンパク質製剤の剤形間比較やドナーのHLA型による効果の比較が可能
- 剤形処理された生物学的製剤に対しても適用可能
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CFSE T細胞増殖アッセイ
ProImmune 社のCFSE
T細胞増殖アッセイを用いることで、ヘルパーT細胞の増殖を引き起こすエピトープの配列を同定することが可能です。
これにより、ヘルパーT細胞による免疫応答を引き起こしうるエピトープを同定できます。
従来使用されてきた放射性チミジンを用いるアッセイ法とは異なり、このアッセイ法はフローサイトメトリー法を利用することで、感度の劇的な向上とその効果により、増殖するCD4+
細胞の割合や詳細なT細胞応答の内容を決定することが可能となります。
T細胞増殖アッセイにより潜在的なT細胞エピトープの存在/
非存在を同定することが可能であり、新規のペプチドやタンパク質を用いた薬剤の非臨床における評価に有用です。
このアッセイを用いることで、類似の構造を持つ分子間の相対的免疫原性を評価することができます。
例えば候補薬剤間の比較や、免疫原性を低減するための改変方針策定のためのガイド等として利用することができます。
ナイーブ プライマリT細胞増殖アッセイ:ペプチドに
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DC T細胞増殖アッセイ:タンパク質に
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Class II HLAペプチド結合・安定性アッセイ
Class II
HLAアレルへのペプチドの結合を予測するためのアルゴリズムは多々存在しますが、実際の結合データとの相関は必ずしも良くはありません。
ProImmune REVEAL Class II
HLAペプチド結合アッセイはハイスループットで両者の結合性を測定することにより、in
silico評価で生じうる擬陽性・擬陰性により引き起こされる問題を取り除くことができます。
ProImmune REVEAL Class II
HLAペプチド結合・安定性アッセイはハイスループットで候補エピトープを同定するために開発されました。
対象となるタンパク質の配列をもとにオーバーラップがあるペプチドから構成されるライブラリを作成します。
このライブラリを用いてペプチドのHLA分子に対する結合をin
vitroで評価します。
ProImmuneでは56ものHLA DR,
DQおよびDPアレルへの結合を評価することが可能です。
また、このアッセイでは結合のみでなく、安定性を評価するための速度論的測定を組み合わせた形にカスタマイズすることも可能です。
このアッセイを用いることにより、正確な結合活性を持つペプチド配列を同定することが可能であり、また配列に関するHLA型拘束についても情報を得ることができます。
これにより、エピトープのランキングや配列改変に関する有益な情報を得ることができます。
多くのclass
IIアレルに結合する配列は、多数の患者に対して免疫原性を示す可能性が高いと言えます。
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複数の評価結果を統合することの利点
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