アデノウイルス精製・クローニングキット

SIRION Biotech社では、アデノウイルスを用いた実験の効率化と簡便性のために、遺伝子導入に関連する試薬・キットの販売を行っております。AdenoONE™ 精製・クローニングキットのご紹介です。



AdenoONE™ 精製キット

AdenoONE™ 精製キットを用いることで、高純度のアデノウイルスを高効率で得ることが可能になり、アデノウイルスを用いた遺伝子導入時における、細胞の破片や培地に由来するタンパク質による影響を最小限に抑えることが可能です。

このキットは取扱いの簡便性と高純度ウイルスの迅速な取得かつ高純度のウイルス取得の相反する要求をともに満たす優れた性能を発揮します。

また、長期保存時のウイルスの活性を保つことにも効果的です。

  • 迅速性: アデノウイルスの精製を20分程度で完了することが可能です。塩化セシウムを用いた濃度勾配法と比較して簡便かつ短時間で完了します。
  • 簡便性: AdenoONE™ 精製キットはクロマトグラフィーを用いた簡便な方法で精製が可能です。カラムを溶媒で平衡化し、サンプルを導入後、洗浄し、溶出するだけで精製が可能です。
  • 効率性: 15cm2ディッシュから10^9-10^10 (IU) 程度のウイルスを得ることが可能です。

AdenoONE™ クローニングキット

  • 迅速性: SIRION 社独自のBAC テクノロジーの採用により、アデノウイルスベクターのクローニングから作製まで4週間程度で完了することが可能です。
  • 信頼性: 洗練されたセレクションシステムにより、プロトコルに従って作業するだけで偽陽性となるベクターを排除できます。
  • 簡便性: マニュアルと全ての必要な試薬・細胞がパッケージ化されており、到着後すぐにお使いいただけます。
  • 安全性:E1/E3 領域が除かれた複製不能なAd5を採用しており、安全性にも優れております。

手順

ターゲット遺伝子またはshRNAをpO6A5シャトルベクターへクローニングします。

大腸菌(BA5 FRT細胞)を用いたFLP mediated recombinationにより、E1およびE3除去済みAd5ベクターを得ることができます。

プロモーター選択と追加のセル購入

pO6A5シャトルベクターは過剰発現用のCMVプロモーターを組み込んだベクターまたはノックダウン用にU6プロモーターを組み込んだベクターからお選びいただけます。

BA5 FRTコンピテントセルは別途セル単独でもご購入いただけます。