KaLy-Cell社の日本におけるパートナーとして、ヒトおよび動物由来の高品質な肝細胞製品を使用した薬剤の肝毒性、薬物動態・薬物代謝試験や薬剤相互作用評価試験を提供しております。
肝毒性試験
KaLy-Cellの in vitro および ex vivo 肝毒性試験では、試験対象化合物のヒトまたは毒性試験で利用される動物(サル、ミニブタ、イヌ、ラットおよびマウス)に対する肝毒性リスクを評価します。 in vitro 試験の妥当性を検討する際に評価される点としては以下のものが挙げられます。
- コンフルエントになった状態で形態的に正常であって細胞間の接触が確立されていること
- 親化合物の潜在的な毒性を評価できること
- 代謝物の毒性を検出可能な実験条件であること
- 個人間の差異を考慮するための複数のドナー由来組織から調整したヒト肝細胞の解析が可能であること
肝毒性
KaLy-Cellでは in vitro および ex vivo 肝毒性評価のための革新的な評価方法を提供します。KaLy-Cellでは in vitro 肝毒性試験と、CitoxLabとの提携による ex vivo 肝毒性試験サービスを提供しております。この試験では以下の項目に関する評価を行います。
- ネクローシス
- リン脂質症
- 脂質症
- ミトコンドリア毒性
- 酸化的ストレス
- トランスクリプトーム解析による肝毒性シグナル(Parmentier et al. Drug Metab Dispos. 41: 1835-42, 2013)
- カスタム評価項目
薬剤性脂質症インデックス
KaLy-CellはKatholic University of Leuvenとの提携によってヒトおよびラット接着可能凍結肝細胞を使用した薬剤惹起性 in vitro 脂質症の評価法を確立しました。肝細胞を用いたこの試験によって、評価対象化合物のDICIを決定することが可能です(Chatterjee et al. Toxicology and Applied Pharmacology 274: 124-136, 2014)。
薬剤性肝障害
KaLy-CellではUdSとの提携によって85%の精度でDILI予測を行うことができるモデルを確立しました(Muller et al. Combinatorial Chemistry & High Throughput Screening, 18: 2015)。
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薬物動態試験
KaLy-CellではCitoxLabとの提携によって、薬剤の単回または複数回投与後の*in
vitro*代謝安定性や代謝物同定を行うサービスを提供しております。
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薬剤相互作用評価
KaLy-Cellでは以下の様な評価項目による*in vitro*での薬剤相互作用と、CitoxLabとの提携による*ex vivo*での薬剤相互作用の評価サービスを行っております。
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細胞治療開発
臨床試験レベルではヒト肝細胞の移植は肝機能の回復に有効であり、肝移植までの時間を稼ぐために十分な役割を果たすことが示されています。
しかしながら、成人肝細胞は休止期の細胞であり、培養による維持や増殖が困難であることから、前記の臨床試験で用いられている方法はドナー不足の根本的な解決法とはなり得ません。現在肝前駆細胞(HPC)やiPS細胞、ES細胞の移植によりこの問題を解決することが期待されています。しかし、どの細胞が移植に最適であるのかは明らかになっていません。
KaLy-Cellの研究者は20年以上の急性および慢性肝疾患モデルの開発経験や細胞治療の有効性評価の経験を持っており、複数の肝細胞移植や肝臓再生に関する研究開発プロジェクトに参画しております。
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