スライドコーティング

非特異的なタンパク質/ ペプチドとスライド表面との相互作用のため、マイクロアレイのパフォーマンスおよびこれを用いたアッセイの感度はスライドの表面処理に大きく依存します。PEPperPrint社の技術者達は性能が不十分である既存の製品を利用せず、アッセイの品質およびデータの再現性を担保することが可能になる独自の表面コーティング技術を開発しました。



非特異的なタンパク質/ ペプチドとスライド表面との相互作用のため、マイクロアレイのパフォーマンスおよびこれを用いたアッセイの感度はスライドの表面処理に大きく依存します。PEPperPrint社の技術者達は性能が不十分である既存の製品を利用せず、アッセイの品質およびデータの再現性を担保することが可能になる独自の表面コーティング技術を開発しました。

PEPperSlide™ ガラススライドコーティングは原子移動ラジカル重合によって合成される3次元グラフトコポリマーフィルムをベースとしています。このコーティングは一定の製造バッチ間隔で、X線光電分光による原子の構成や偏光解析によるフィルムの厚さや均一性の解析によって評価されています。繁用されている接触角の測定は品質管理の方法としては十分ではないため、より正確な品質管理を目指し上記の様な方法が採用されています。

グラフト重合に引き続き、Fmoc 合成のために末端にアミノ基を付加されます。アミン基の付加はUV/可視光分光によって分析されます。

特徴

  • フィルムの厚みやコポリマーの構成を変更することによって表面コーティングの性質を調整可能
  • 非特異的なタンパク質/ ペプチドの表面との相互作用を防止
  • 高密度かつ調整可能な末端官能基
  • すぐれたS/N 比を実現
  • 広いダイナミックレンジを実現
  • 厳密かつ詳細な品質管理によるすぐれたアレイの再現性
  • タンパク質の天然構造および機能を保った状態で固定化可能
  • 様々な固定化方法およびマイクロアレイプローブを利用可能
  • Fmoc 法を利用したペプチド合成の際の化学的安定性

PEPperSlide™ ガラススライドは柔軟性、マイクロアレイのパフォーマンス、アッセイの感度の点等で優れており、マイクロアレイを使用したイムノアッセイの際の理想的な基板です。このカスタマイズ可能な最適化された表面コーティング技術はPEPperCHIP™ を構成する重要な要素です。