PEPperCHIP™
の作製では、通常のマイクロアレイ作製時の様なペプチドを含む液滴の使用や液相中での合成ではなく、活性化されたアミノ酸を内包するマイクロ粒子を使用します。粒子を加熱し溶解すると、活性化されたアミノ酸が放出され、カップリング反応が開始されます。
液化した粒子とアミノ酸の混合物は油状の性質を示し、従来の印刷およびスポット形成技術で生じていた様々な問題を解決し、高密度マイクロアレイを作製することを可能にします。マイクロアレイの品質は溶媒の蒸発やプリンターの詰まり、境界が明確でない不均一なスポットの形成などによって劣化します。
長期間にわたるマイクロ粒子および内包アミノ酸の安定性によって、PEPperCHIP™
テクノロジーを利用すると必要な試薬の量が減少し、他の方法を利用したマイクロアレイの作製と比較すると飛躍的なコストの低減が可能になります。
アミノ酸マイクロ粒子の物理的な性質は標準的なハイエンドのレーザープリンターで使用されるトナーと一致しています。最高の粒子の品質と最高のマイクロアレイの性能を保証するため、粒子のサイズ分布、熱的な安定性、質量/電荷比および形態は徹底的に解析されます。
特徴
- 油状の性状で溶媒の蒸発やプリンターのつまりを防止
- 長期間にわたる安定性
- 標準的なハイエンドレーザープリンターで使用可能
- 均一な粒子サイズの分布