ナノディスクサービス

MSPとしては様々な長さのものが存在し、ナノディスクの大きさを調節したり、膜タンパク質の大きさに合わせて選択することにより、ナノディスク1個に取り込まれるタンパク質の数を制御することが可能です。Cube Biotech社では無細胞系を利用した翻訳後タンパク質の直接取り込みによる膜タンパク質のナノディスク化や、精製後の膜タンパク質による脂質の置換によるナノディスク化を行います。



ナノディスクは膜タンパク質を安定化するための新しい技術です。ナノディスクは脂質2重膜を膜スキャフォールドタンパク質(MSP)で固定したシステムであり、MSPは疎水性表面を脂質と接触させ、親水性表面を外側に向けています。

この配向により、ナノディスクは水溶性が高く、膜タンパク質を界面活性剤なしで可溶化することができます。

MSPとしては様々な長さのものが存在し、ナノディスクの大きさを調節したり、膜タンパク質の大きさに合わせて選択することにより、ナノディスク1個に取り込まれるタンパク質の数を制御することが可能です。

Cube Biotech社では無細胞系を利用した翻訳後タンパク質の直接取り込みによる膜タンパク質のナノディスク化や、精製後の膜タンパク質による脂質の置換によるナノディスク化を行います。

ナノディスクサービスでは、お客様の精製タンパク質をお預かりして組み込むことも、発現または精製から承ることも可能です。詳細は以下のリンクから。

ナノディスク化に際しては、ご利用用途にあわせ

  • 作製方法の選択
  • 構成樹脂の選択
  • MSPの選択(長さ、タグ等)

などについて十分な検討が行われます。

ナノディスクの作製方法

精製タンパク質からの再構成

可溶化された膜タンパク質(オレンジ)をリン脂質(淡灰色)、界面活性剤(濃灰色)およびMSP(緑)と混合する。混合液から界面活性剤を除去することにより、タンパク質-ナノディスクの複合体が形成される。

無細胞系を用いた直接取り込み

構築済ナノディスクを無細胞系に加えることにより、翻訳後すぐのタンパク質が自発的に取り込まれます。この場合、界面活性剤を使用する必要がありません。